第4話 そしてネパールへ②
翌日からは観光に行く。まずは近くの雑踏に、結構な人混み。両側に商店が並び、凄い熱気だった。なんか圧倒される。なんと言えば良いんだろう。生き抜くとか、生活していくんだというか? 見たことは無いが、戦後の復興期のようなたくましい生活感がそこにあった。
僕は、商店街を見つつ途中にあったヒンドゥー教の寺院を見たり、何気ない建物を見たり進む。そう、何気ない家とかに素晴らしい木の彫刻のある木窓があったりするのだった。
そして、奥にクマリの住む宮殿や、寺院を見て回る。奥には、複数の重塔や素晴らしい石造りの彫像。僕は、大興奮で見て回った。
カトマンズ良いな~。正直な感想だった。
地震前だったので、建物はくすんだ色だったが、それがまた、僕には風情があって、心に響く。
その後も、連日のように、カトマンズの中を観光する。
丘の上のストゥーパからは、カトマンズを見下ろす。盆地になっていて全体が煙に包まれているようだった。ホコリか、排気ガスか?
そして、ストゥーパは、日本語で言う所の卒塔婆だが、全然別物の仏塔で、白い半球の上に四角の部分があり、そこに目が書かれ、そして円錐の部分が上にという形で金色。
なんか面白い。正直な感想だった。
さらに、街中のストゥーパへ、そこはチベットから逃げて来たお坊さん達が、読経していて荘厳な雰囲気だった。
それから、有名なヒンドゥー教の寺院は、ヒンドゥー教徒じゃないと入れないようで、外から眺め、ぐるっとまわって、聖なる川沿いに、そこでは、石の台があり、火葬をして、聖なる川に灰として流していた。
確か2つか3つの台があり、金持ちの人は、全身に色々な装飾をしていて運ばれて来て、燃焼剤をかけてどんどん燃やされていた。そうじゃない人は、普通に焚き火のように燃やされて、焼く人は木の棒でボコンボコン叩きながら焼いていた。途中、肺だったり、脳だったりが転がり出たり……。
すみません。
肺が聖なる川にまかれると、ストリートチルドレンの子供達が、川へと駆け込んで行った。
生活するために、貴金属や装飾品を探すのだそうだ。年少の子供達は、年長の子に渡し、お小遣いくらいのお金を受け取る。ちょっと、涙が出てきた。
と、火葬を2時間以上眺めていました。インドで良く、人生観変わったとか聞くけど、僕は、ネパールで、なんとなく、人生の悲哀を見て、かなり、ショックを受けました。
他にも、カトマンズを観光しましたが、やはり暇をもてあます。長過ぎた。まあ、タイも2泊していたけど。
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