第8話 妄想力エンジン

ある週末の物語...ってほど壮大なお話ではないですがエッセイ的なナニカ



~~~ ある週末の未明から翌朝にかけて ~~~


現在公開中の作品も話を半分折り返してあらかた目途がたってきたので、そろそろ次作の構想を練り始めようかしらん...


(この雑記は少し前に書いたもので、物語は無事完結 b)


そう思ってディレクトリの奥底から「いつか書こう」リストを開き、書き溜めたメモを流し見していく


まったく雑なメモを残しやがって、書いたヤツの顔が見てみたい(怒


「次元の狭間で猫愛を叫ぶ異邦人(SF)」

...意味がわからん、没





~~~ なんだかんだで ~~~


おおよその方向性が定まり、アイデアの断片を適当に書き連ねていく


そのうちおぼろげながらも作品の輪郭がうかび上がる


ここまでくれば、あとは楽しい楽しいお祭りです


なにせ書くのが好きなのだから♪




~~~ 妄想の種 ~~~


作品を書く前の妄想は楽しい


まだみぬ自分の作品の全容を想像しながら、ぽつりぽつりとキーワードを捻りだしていく。あるいは短い文章だったり、登場予定の人物名の一覧だったり


そしてときには地図もかく

最近知ったオンラインアプリ――Inkarnate


ブラウザ上でファンタジーな地図が描けるニクイヤツ

無料版だと機能制限されてるけれども、それでも妄想好きにはたまらない

こいつのおかげでどれだけ現実逃避がはかどったことだろう




閑話休題




今回は珍しくプロットを細かく仕上げることにする

細かく、といってもあくまで私的にですが...


いつもは設定用のメモ書きを整理し終えたら、箱書き代わりに目次を組んで執筆し始める事がおおい

(だから私のストレージは未完の作品たちでにぎわっているなんてことはヒミツ)


目次だけでも主要な章に短い説明書きを添えておけば十分立派な道しるべになる


どうせプロット詰めたところで、私の文章力では御しきれないのは目に見えてるから普段はこれでいい


とくに長編の場合はその傾向が強い。実際に執筆し始めると、話半分折り返す前に物語はプロットにそっぽを向いてくれる。まったく親の顔が見てみたいもんです




息抜きがてらに他の方の作品をのぞいてみる


最近よくあさるのは短編作品。なぜなら私が短編書くのが苦手だから


私もいつか短編連作書いてみたいなと思いながら、次回作も暗くてなが~いファンタジーの予感しかしないのはなぜだろう

(そういうプロット組むからでしょう)


じつはこの「雑記」も短い文章書く練習を、兼ねているとかいないとか

ここまで読んでいただいた方にはただただ感謝です



話をもとに戻します



プロットを仕上げたら、最後に物語の起点と終点、あと印象的な場面(にしたいと目論む場面)の文章を一部だけ試し書きしてみる

文章の体裁や物語のフレーバーをつかむ程度でいいので時間はそんなにかけない


この作業のおかげで、物語のどのあたりから彩が漏れ始めるか――例えば中盤あたりから急に加速する悲壮感、そして終盤でそれを覆すタイミング――などをつかめます。



余談ですが、私は構想を練る段階では「キャラクターの設定はあまり詰めない」派です。そんな派閥があるのかは知らんけど、物語性を重視するときはとくにそうです


「物語」を書く前に必要なのは、お話の中における「キャラクターの立ち位置」であって「属性」ではない(と個人的に思う)


例えばある人物が「優しい」として「どう優しいのか」や「どの程度優しい」のかは物語の前後の文章あるいは文脈の中にあり、執筆した側ではなく読み手側にゆだねられた「印象」だと思う(もちろん、書き手として誘導はします)


なので設定の段階で、「頑張り屋」とか「妹おもいの優しい~」とか「気さくな」とか「でも根は純情」とか「実は甘党」とか「犬よりは猫派」とか...まあ、最後の二つは若干毛並みが違う気もしますが


とにかくそれらが話の構造に絡んでこない場合はほとんど書かないか、書いても見ない。この手の属性は文章を書き進めるうちに徐々に醸し出されてゆけばよいかと(あくまで私見、なりゆきで文章かく私の悪い癖ですかね)


ただし、コントのようなシチュエーション重視の場合はその限りではないかも(とんち話とかコントとか日〇昔話の場合は、登場人物の個性そのものが話の構成要素の一つになりえます)



話をもとに戻します


珍しくプロットを書き進めたので、少し全体の流れを見直してみる。時間を空けたことで「ここはこうした方が善き?」的な発想が浮かんでくるので、またプロットをチョコチョコいじる


~~~

プロットの構成に悩んでいる方はジェシカ・ブロディさんの著書「SAVE THE CAT の法則で売れる小説を書く」を一読してみてはどうでしょうか


シナリオライティングにおける「三幕構成」について書かれた本ですが、その考察の深さもさることながら、この本自体が執筆の為の技巧書でありながら読み物としてかなり面白い(あくまで個人的な感想ですが、結構有名な書籍だとおもいます)


あとこれはステマとかではないです、念のため

~~~


こんなもんかなとメモ書きを閉じ、PCの電源をおとしてそろそろ就寝しようかなと...


するとどこからともなく誰かの声が聞こえた気がする

”今書いてるやつ、とっとと書き上げてしまえよ”と


聴こえません、聞こえません

わたしのみみは馬のみみ


わたしは気にせず部屋の灯りを落とす


そして大好きな大好きな布団にもぐりこむ(もう朝ですが)

あたためた構想を頭にはべらせ、妄想の彼方へいざ逝かん


よーそろ よーそろ

風は追い風、順風満帆

ムフ ムフフ ...



~~~ いい夢みろよ♪ ~~~


昼過ぎ、なんとなしに目が覚める


ひどく体が凝っている


なにも覚えていないが、きっと酷い夢でも見てたに違いない


6時間は寝たはずなのに、なんだか余計に疲れたように感じるのは気のせい?



どうやら私の妄想力エンジンはポンコツのようです


...プロット見直そう


Zzzzz



~~~ 結局 ~~~


ここまで書いたプロットはいったん凍結することに

なぜかというと、急に短編描きたくなってきたから...


こうして私のストレージには雑なメモがまた一つ増えるわけです

やっぱりポンコツですね(笑


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