かみよもきかず〜言霊師の怪異調伏活動及びそれに関する事柄の記録〜
鴻 黑挐(おおとり くろな)
前説
2040年、日本は科学立国としての地位を確立していた。
携帯端末は手首に収まり、公道は自動運転車両がほとんどを占め、AIが公務を補助し、個人の適性を測る遺伝子検査が広く普及した。
もはや神秘は科学という尺度を以て過去のものととされた。
街灯や照明が余す所なく暗闇を照らし、未開のジャングルにすらインターネットが張り巡らされている。
では、神秘は絶滅したのか?
そうではない。
神秘は今も我々のすぐそばに--この世界に薄皮のように被さっている領域に存在している。
ああ、安心してほしい。あなたがこの領域に触れる事は、きっと生涯無いだろう。
なぜなら、それは神秘に境を引く人々――言霊師《ことだまし》たちの生業《なりわい》だから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます