第3話 ていねいに遠ざける

 春の登校中。森田信也はひとりで学校へと。今日は遅刻して重本めぐみがクラスの中に入ってくる。

 早速、森田信也は重本めぐみに読書の話題をする。けれども、重本めぐみの表情は明るくはなかった。

 重本めぐみは森田信也の好意をていねいに遠ざける。自分はお母さんの面倒や身の回りのことをしないといけないから、そう重本めぐみは森田信也に言った。

 それでも、森田信也は重本めぐみのことを好きなのである。森田信也は重本めぐみのことを理解しようと心に決める。

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