　作品リンク：https://kakuyomu.jp/works/16817330652016372507

　・愚弟の感想

　お恥ずかしい話ですが、解説を読むまでなにが起こっているのか分かりませんでした。擬音とセリフの連続するシーンは、主人公が外に目を向けられる状況にないことを表現したいようにも取れますが、地の文が急激に減ったことで、なにが起きているのかを把握することが難しかったです。セリフや擬音、擬態語のみでキャラクターのメンタルを表現することは非常に難しい手法だと思います。それだけに挑戦する価値もあるかと思いますので、今後も続けるのであれば、出来事については簡素に分からせる記法を学ぶのも一つの手かと思います。

　読者を驚かせたいという作者さんのサプライズ精神は伝わってきましたので、そのあたりを伸ばしていければ、より輝かしい作品を書けることと思います。

　・小山の感想

　タイトルがミスリードを誘っているのは良いのではないでしょうか。アイデアとしては、短編を一本書くには十分なものだと思います。ただ、その肝心のトリックを明かすまでの間に物語を読み進めたいと思える要素が少なすぎます。今回は僕たちが読み切る前提だったのでトリックまで読みましたが、普通の読者ならば、1話で読むのをやめてしまうでしょう。最後まで読ませるための、楽しみを用意することを考えましょう。