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 あなたの細い指が、白によく映える。窓から見える、散りゆく桜の花びらもよく映える。この時間がずっと続けばいいのにと、わたしは祈りながらあなたの傍らで林檎を剥く。白い果肉があらわになる。「おいしそう」とあなたの白い歯がのぞく。


 この白い世界を、このさきずっとわたしは忘れないだろう。

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