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 毎夜コンビニでミルクティーを買っていく彼女がその日、レジに差し出したのはカフェオレだった。彼女の鼻は真っ赤で、目は潤んでいる。何かあったのだろうかと心配するが、店員のぼくは何もできない。

 ぼくは何もできない、けど。


「いつもありがとうございます」


 彼女は軽く頭をさげて退店する。ぼくは彼女の後ろ姿に、しずかなエールを心のなかで送った。

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