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雪が降る静かな夜、私はひたすらに数字を書き続けた。一、二、三。また最初から、一、二、三。寒さで痺れる手に吐息を吹きかけては、またペンを走らせる。夜通し作業は続いた。
翌朝、おばさんが訪ねてきた。
「ありがとう。毎年この可愛らしい暦を楽しみにしてるのよ」
文字を書ける人間が私しかいないこの小さな村に、もうすぐ新しい年がやってくる。
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