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 街角のマッサージ屋で働き始めて驚いたのは、老若男女問わず痛みを抱えてやってくることだ。


「腕がいいのね。魔法みたいに痛みがおさまったわ」

「ありがとうございます。また御贔屓ごひいきに」


 そんな会話を交わしながら、笑顔で帰ってもらうのは嬉しい。

 魔法学校の落ちこぼれである僕の治癒魔法がこんなところで役に立つとは、ね。

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