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「えぇと、ウガサの葉をすりつぶす……?」


 夜、自室で寝転びながら読む本の文字は、所々にじんでしまっていた。ひとつずつ文字を判別しながら読まなければならない。


「古代の魔女語なんてただでさえ読みづらいのに」


 代々我が家に受け継がれている古書に「惚れ薬」の文字を見つけたのは偶然だった。憧れのセンパイの顔が頭に浮かぶ。そのレシピを紐解けるまで、眠れない日々が続きそうだ。

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