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 夕陽を稲穂が反射して、目の前に黄金の絨毯が広がっている。聞こえはいいけれど、結局はコンビニすらない田舎だ。

 早くここから出て行きたい。カフェに行ったり、買い食いしたり、運命の人と雑踏の中で恋に落ちたい。

 涙ぐみながら顔を上げた。そこには昼と夜の境目が淡く混ざり合い、輝いている。悔しい。この美しさに心洗われる私も、確かに存在してるんだ。

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