魔法のアイテムを探せ!?

 俺は梓が魔法のパンツを買った『アダルティ』というサイトが気になっている。


梓が自由自在に過去・未来の姿に変身できるのは、魔法のパンツのおかげだ。

そんなパンツを売っているサイトだぞ? 他にも魔法のアイテムが売ってるだろ。


例えば、透明になれる薬とか。…透明になったら、いろんなイタズラをやってみたいぜ。もちろん、イタズラするのは梓になるがな。


そんな訳で、俺は自室にいる時に時間があれば『アダルティ』を開こうとしている。

…やっぱりダメか。読み込んではいるんだが…。


サイトを読み込もうとしているってことは、サイト自体は残ってるんだろ?

だったら、開ける時が来るはずだ。辛抱強く続けよう。



 次の日。梓と一緒に登校している時に訊いてみた。


「梓。お前が『アダルティ』を開いた時間はいつなんだ?」


「そんなの、覚えてないよ…」


そりゃそうだろうな…。だが、ここで諦めたくない。


「俺も魔法の何かを買いたいんだ。頼む、ちゃんと思い出してくれ!」


「そう言われても…。時間がある時に開いてたから、わかんないって…」


ここまで言ってもわからないんじゃ、どうしようもないな…。


「そうか…」


「海斗。そんなに気になるって事は、エッチな物でも買いたいんでしょ?」

ニヤニヤしながら観てくる梓。


「魔法のパンツを買ったお前が言うか!?」


普通のパンツを買いたければ、他の有名サイトで十分だからな。


「私は良いけど、海斗はダメ! どうせ他の子にイタズラしたいんでしょ?」


さすが幼馴染。イタズラしたい俺の気持ちがわかっている。


「イタズラしたいのは、お前だけだよ梓」


「…本当?」


「本当だ」

という属性をもった女子は、梓しかいない。


他の女子では、俺の欲を満たすことはできないからな。


「そっか…。私だけなんだ♪」

梓の頬が緩む。


つい襲いたくなったが、登校中で外にいるから我慢した。



 俺と梓は同じクラスだ。常に一緒にいるから、俺達が付き合っていることはクラスメート全員知っている…はず。


離れる時があるのは、トイレと体育の授業ぐらいか…。

これだけ一緒にいれば、誰だって付き合ってるって思うよな。



 放課後。俺は梓と一緒に下校し、彼女の部屋に行く。

今日はあの時見た、ナイスバディ状態になってもらってからHをする。


梓が変わったのは外見だけだ。精神面は変わっていない。

しかし、俺の興奮具合は全く別物だ。


体が変わると、締まりも変わるんだな…。



 梓がったので、休憩を挟むことにした。

俺は日課になっている、『アダルティ』のサイト開きを試みる。


……あれ? 今回はサイトの読み込み具合が違うぞ。開こうとしている?


…ついに、『アダルティ』のサイトを開くことに成功した。

いつまたアクセス不可になるかわからん。


急ぎながらじっくり閲覧するとしよう…。

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