第20話 厨二病って(以下略)

「レマ、ボクにも名前つけてくれ!」

「えぇ、じゃあ……テレシア=ニアでどう?」

「いいなそれ!」

適当に考えたやつなんだけどいいんだ。

「ボクの名はテレシア=ニアだ!」

その言葉に応じるかのようにニアは光に包まれた。

「んん? …おぉぉ!!」

光が消え去った後、ニアの姿は変わっていた。

髪の色は黒で変わらないが、少し短くなり活発な印象が強調された。

右目は赤、左目は金色。いわゆるオッドアイになっている。

それに服が異世界風のに変わってるね、腰に大剣がある。

「何が起きたの! ボクの見た目どう変わったの!」

ワクワクしながら飛び跳ねてる。中学生ってげんきだなぁ。いや、厨二病だから元気なのか?

魔法で鏡を創り出し、ニアの前に持っていく。

「オッドアイ! かっけえ!!」

うわーげんき。

「それに大剣! ボク大剣で戦ってみたかったんだよー! ちなみにレマはどうやって戦うの?」

「俺は魔法かな。動かなくていいし楽。」

「ほえー。ところで、何でボクを召喚したの?」

「…俺が召喚したってわかるのか」

「だってそれ以外なくない? まあ怒ってるわけじゃないよ? むしろレマには感謝してるから」

「…そうか。俺が死んだ時、天界に呼ばれて神にあったんだ。そしたら神は、俺が17歳になるまでにラスボスを倒して欲しいって言ってて。仲間いた方がいいねってなって、召喚したのがたまたまニアだった。」

「なるほど。で、本心は?」

「仲間と一緒に楽しく俺Tueeeeeしたい!!!」

「ふっ」

ロアが怪しげな笑みを浮かべて右手を差し出してきた。

「ボクと同じだな」

バシィン!

異世界に召喚された仲間同胞と元気にハイタッチした。

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