第十七話 「Закрытый административный город(閉鎖行政都市)」
"ヒュォォォオオオオオオオオ――――、"
「(Это,)
(・・・これは....)」
「Ведь они кажется вошли
в этот ЗАТО в тайный
город.
(やはり、奴らは、このЗАТО(ザトー)
"秘密都市"の中へと
入って行った様だな...!)」
「(Металл, наверное,)
("金属"かしら....)」
"ザシャッ"
レベデワ、が、金色の
アハルテケの上に跨りながら、閉ざされた世界の先
自分達の行く手を塞いでいた
"岩"の先の場所へと、馬に跨りながら
足を進ませると、その岩から少し離れた
この世界の入り口の様な場所に、
手袋 帽子...そして何かの金属片の様な物が
雪の上に落ちているのが見える
「Раньше это место было.
То же самое и с
замкнутым миром перед
скалой. Разве в этом
мире нет тайного
города?
(・・・かつて、この場所....
岩の手前の、"閉ざされた世界"もそうだが...
この世界には、"秘密都市"が
あったんだろう?)」
「да.
(・・・ええ。)」
自分の横でラバに乗っているジュチの言葉に
顔を向けず、レベデワが地面に落ちている
何か、人為的な匂いを感じさせる
"残留品"を見下ろす....
「(104 дача,)
(104ダーチャ....)」
【秘密都市】
ロシアに存在する、軍事関連施設、
そして様々な国外に漏洩(ろうえい)、機密不可の
情報を保護するため、このロシア連邦には
地図上に記載されていない、
一般の人間では知る事ができない、
"秘密都市"と呼ばれる都市施設が
広大なロシアの国土に散らばる様に
まばらに点在している....
「(Этот закрытый мир и
мир за этой
каменистой
поверхностью подобен
объекту организации
закрытого
административного
района под названием
ЗАТО, построенному в
месте называемом
тайным городом. эй.)
(この、閉ざされた世界――――...
そして、この岩肌の先の世界、は
かつてЗАТО(ザトー)と呼ばれる
閉鎖行政地域組織の施設、
"秘密都市"と呼ばれる場所に
建造された場所のようね....)」
そして、ツベフォフはこの地下の場所に
かつて秘密都市、ЗАТО(ザトー)と呼ばれていた
地下施設の空間を利用して、
閉ざされた世界、更には今自分がいる
この雪の降り積もる世界の中で
"何か"
をしようとしている――――
「Чтобы пойти еще дальше
ходят слухи, что
остатки старого
древнего города
находились в этом
слое вечной мерзлоты
до того как был
построен тайный город
ЗАТО,
(・・・更に古い話を言うと、秘密都市、
ЗАТО(ザトー)が建てられる前の
この永久凍土層には、古い古代都市の遺跡が
あったなんて話もあるが....)」
「сука.
(メス犬でしょ...)」
"ビュオオオオオオオオオオ――――ッ
話に適当に答えると、ジュチが
自分達のかなり先の方を指さす
「можешь ли ты сказать
это даже если
увидишь это?
(・・・あれを見ても、そんな事が言えるか?)」
「(Это,)
(・・・あれは...)」
"ヒュウウウウウウウウウゥゥゥ――――"
「(строительство?)
(・・・建物...?)」
視界の遥か先、周りの暗さ、そして
吹雪のせいではっきりと見通す事はできないが、
レベデワがジュチが指した方に目を向けると、
そこに何か古びた石造りの建物の影が
目に入ってくる―――――
「А пока пойдем туда.
(・・・とりあえず、あそこへ進みましょう)」
「(・・・・)」
"ザシャッ ザシャッ ザシャッ ザシャッ...."
「Ой, Лебедева,
(あ、レベデワ...)」
「Эй, куда ты идешь!?
(お、おいっ どこ行くんだっ!?)」
「(―――――....)」
"カポッ カポッ カポッ カポッ...."
「(Моя цель,)
(目的は―――――)」
白い、雪の上に二頭の
蹄(ひづめ)の跡を残しながら
「(Тебе следует быть
осторожным,)
(....気をつけた方がいい――――)」
レベデワ、ジュチを乗せたアハルテケとラバは
吹雪の中を進んで行く―――――...
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