ロシアにて 第四部～ਚਿੱਤਰ/>イマージェ-Л-

第十三話 「Кристалл Сибири(シベリアの結晶)」

「Да загадочный узор

　нарисованный на этой

　двери, шестиугольник,

　Вот форма этой

　сибирской снежинки!

（そう、この扉の上に描かれた、

　不思議なパターン....　六角形...

　それは、このシベリアの"雪の結晶"の形...！)」

「Ю снежинка!

（ゆ、雪の結晶....！)」

「Ну когда ты это

　говоришь кажется что

　он такой формы!

（た、確かに言われてみると

　そんな形をしている様に見えるが....！)」

「・・・・」

「・・・・」

「・・・・」

"ヒュオオオオオオオオゥゥゥゥ....."

「Я эта серебряная

　бутылка

（私、あの銀の瓶――――

アントン、ジュチ、ザファーの三人が

目の前に現れた金属壁、

そしてその扉の上に描かれた

模様が何か、それに戸惑っていると、レベデワは

動きを止めた三人の周り、そして金属壁の間を

ゆっくりと歩き始める――――

「Я видел эту серебряную

　бутылку раньше,

（私は、以前、あの銀の瓶を

"見た事"がある――――)」

「Разве это не та

　бутылка которая

　была у В ?

（"В(エモイ)"が持っていた瓶だろう？)」

「да.

（・・・そう)」

やや驚いた様に、無表情で口を開いたジュチに

レベデワは短く頷く

「эта модель которая

　была передана через

　анализ Зафара,

（・・・ザファーの解析で

　透過されたこのパターン...)」

「Кстати мы все

　это знаем.

（・・・別に、それは全員分かってるだろ)」

「и на объекте скопилось

　много снега,

（・・・そして、施設に大量に置かれている

　積もった雪―――)」

「・・・・」

「Я тоже узор этой двери

　Я не знал что это

　было но это было

　нарисовано на той

　серебряной бутылке

　которую я видел в

　комнате Эмоя раньше,

（私も、この扉の"パターン"、

　それが何か、まるで分らなかったけれど

　私が以前エモイの部屋で見た

　あの銀の瓶に描かれていた模様――――)」

「это то что вы имеете в

　виду под "формой

　сибирских снежинок?

（・・・それが、その、

　"シベリアの雪の結晶の形"という事か)」

無くしていた表情を取り戻した様に、僅かだが

ジュチが明るい表情を見せる

"ヒュオオオオオオオオゥゥゥウウウウ....."

「Да. другими словами

　узор нарисованный

　перед этой дверью

　снежинка, И в форме

　этой сибирской

　снежинки которую не

　так часто увидишь в

　других регионах!

（そう、つまりこの扉の前に描かれていた

　"パターン"は、雪の結晶――――....

　そしてそれは、他の地域では

　あまり見る事ができないこのシベリアの

　雪の結晶の形をしている―――、！)」

"バンッ！"

「・・・・！」

"バララララララ...."

勢いよく金属壁の上に描かれた模様をレベデワが

手で叩くと、その周りに固まっていた土が

砂の様に地面に崩れ落ちる

「Это снежинка из Сибири

（これは、"シベリア"の"雪の結晶"よ―――！)」

"ヒュオオオオオオオオウ....."

「・・・・」

「・・・・」

「но

（・・・でもよ....)」

「какие?

（何、――――？)」

扉の上に描かれたパターンが何か、

それを解き明かしたレベデワが得意気な表情で

アントンを見る

「Имеет ли какое-то

　значение узор

　нарисованный на двери

　узор потому что это

　снежинка,,,

（・・・その扉の上に描かれてるパターン、

　"模様"が、雪の結晶だからって

　 なんか意味があんのかよ....)」

「・・・・！」