第43話 従魔の存在
「あの
わかんないよ、ミルキィ。
その、カチッって何?
そもそも、どうして魔物が人について来るの?
かなり珍しいけど、女神より与えられし職として
魔物じゃないの。動物。
そうは言っても、成り立ての低ランク魔物はまだ
ホーンラビットとか
ただし、1匹。
魔人族のミルキィの魔力は、控えめに見ても私達人族の10数倍は有るでしょう。
でも神経負担は?
それに
アダマンタートルは、魔物には珍しく動物時と食生活が変わらない雑食性で、人を襲う事も殆ど無い。寧ろ人の気配で甲羅に閉じ籠る位。だから人に馴れる?ついて来るのも無理矢理だけど納得出来る。
でも、最初の従魔、
どうしてミルキィは、
当時7歳だから、おっきな蜘蛛としか思ってなかった。ミルキィはそう言ってたけど。
夕刻に帰宅したミルキィは、従魔達に
皿に盛られた餌をパクついてる光景は、もはや魔物って言うか野生動物とすら言えない感じ。
なにせペットサイズだし。
デスタラテクトは蜘蛛種魔物の中でも最小に近い。ミルキィの肩に載る位だもん。
アダマンタートルも亀としたらデカいけど、でもミルキィが両手で抱え切れる大きさ。甲羅が50㎝位かな?名前の通り
ガチャ。
「よう、ミルキィ、帰って来たって?って、は?何、この亀?」
「…ミルキィの新しい従魔」
「は?2匹目?マジ?」
私達を呼びに来たんだろうジオも、目の前の光景に絶句してる。
って言うか、今、ノックもせずにドア開けたよね?ジオ!ある意味、その気安さは嬉しいけど、主人たる令嬢の部屋だって自覚ある?
「申し訳ありません、お嬢様」
なんて白々しく軽い謝罪。
「貴方じゃなければ従者クビよ、ジオ」
幼馴染の気安さ。問題あるかもしれないけど、例え着替え中に踏み込まれても、実は私自身にあまり抵抗が無い。
なにせ、コッソリ池で2人裸で泳いだ事だって有るし。それも数年前に。
「夕食の支度が出来たそうです。お嬢様とお客人は食堂へお越し下さい」
通路の先、他のメイドの姿が見える。
だからジオも従者騎士としての態度をとって。
「わかりました。ミルキィ、行きましょう」
「そうね。じゃあタラちゃん、キラちゃん、また後で」
食堂へ行きつつ、やっぱり考えてしまう。
何故あの2匹は、ミルキィについていく事にしたのだろう。従魔だからミルキィに
何よりミルキィとタラちゃんは誰が見ても意思疎通出来てる。多分、キラちゃん?もそうなんだろう。
ランクS魔物の従魔。
ミルキィって何者なの?
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