推し活部へようこそ! 〜なんでただの女子高生の私を推すんですか、これだからオタク達は訳がわかりません〜
米太郎
前夜祭1日目
0次会 僕の青春はここから始まった
今は昔、稲刈りの翁というものありけり。
田んぼにて稲を刈りつつ、酒を作ることに使ひけり。
名をば、
「すいません、先生! 現代の言葉に寄せてお願いします!」
稲の中に、一際光る稲があったそうな。
その光る稲を刈り、脱穀して精米して、麹に漬け込み、
そんなある時、酒甁が光を増して、亀裂が入ったかと思うと、
割れた
齢三歳程、熟成された麹のおかげか肌はツヤツヤ。
色白の肌がたいそう光って見えたそうな。
酒のせいか、ほんのり頬は赤く染まっており、それは艶やかな色気があったそうな。
「先生! 3歳の幼女の色気ってなんですか! 勝手にアドリブ入れないでください!」
……すまん。
この子のことを
今、この部活紹介を聞いている君達
そんな
どの求婚者からの求愛も熱心だったが、結婚する気の無かった
「ドンマイというほか無いですな!」
その後、新たな求婚者として帝が現れた。帝は特に熱心に大量の和歌を
帝からの愛のこもった和歌をありがたく思った
これが今の
そして次第にエスカレートしていき、歌う以外にもダンスも交えて披露するようになったそうな。
帝から貰った歌を歌って踊って、
これが今のアイドルという
このことから、アイドルの日本語訳は
この
ご存じの通り、現在では飲んで歌って踊れるアイドルが身近な存在となったのであった。
このような
めでたしめでたし。
「今お聞き頂いた昔話にありますように、現代の
「自分の好きな
「こんな部活動をやってみたい。推しを推しきりたい。そんなあなた! 一度きりの青春を是非とも我が部活で過ごしてみませんか?」
ステージの上で、自分の部活動を熱く紹介する2人組。
大半の生徒達は、オタク二人組による下らない部活動紹介だと
だけど、この日、この演説を聞いた僕は、高校生活で自分のやりたいこと、やるべきことを確信した。
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