知って欲しかった

あなたの背中しか知らないあたしのこと

そんな風に笑うねと、

それだけのことさえ言えなかった


知りたかったのは

その指先で爆ぜる熱

薄い瞼の裏に見えるいのちの色

でもほんとうに知りたかったのは……


知って欲しかった

あたしが、墓場まで持っていこうと決めた

たった一つの秘密を


あなたは、なんでも分かってるって顔で笑うの

それが少しだけ淋しかったのよ


だから貴方は知らないでしょうね

あたしがどんなに、 好きかなんてこと

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