灰かぶりのティコ 365日の魔術学校300文字日記

637日目：これ、もしかして無理なのでは？

　八十七代魔帝暦（まていれき）二三年・山羊魚（やぎうお）の月第二十八日・属性(光)・天気：雪

　くしゅん……今朝は雪が降るほど冷（ひ）え込（こ）んでいるせいか、第一図書館の自習室が一段（いちだん）と寒いです。

　一応、暖房用（だんぼうよう）魔導具（まどうぐ）は円筒型（えんとうがた）の比較的（ひかくてき）大きなものが部屋の中心に設置されてるんですけどね……。今日は調子が悪いのか、全然（ぜんぜん）暖（あたた）かくなりません。

　魔導司書（まどうししょ）の先生に相談したら、あとで魔導具（まどうぐ）整備製作（せいびせいさく）Ⅰのアルテ先生を呼んで点検してもらえることになりましたけど、できれば今すぐやってほしいです……。

　だって、こう寒いと手足がかじかんで、初級降霊術（しょきゅうこうれいじゅつ）の個別課題に集中できないじゃないですか！

　はぁ～、課題図書は今読んでいる分（ぶん）も含（ふく）めてまだ二十冊もあるのに……。これ、もしかして冬休み期間中に全（すべ）て要約（ようやく）するのは無理なのでは？