灰かぶりのティコ 365日の魔術学校300文字日記

567日目：頑張りすぎてませんか、ヌリア？

　八十七代魔帝暦（まていれき）二三年・星蠍（ほしさそり）の月第十九日・属性(光)・天気：晴れ

　夕食後、自室で初級降霊術（しょきゅうこうれいじゅつ）の個別課題（こべつかだい）などを進めていると、ヌリアが泥（どろ）だらけの状態で帰ってきました……。はぁ～、これはまた一段（いちだん）と汚（よご）れてますね。

　というわけで、とりあえず大急（おおいそ）ぎでヌリアをお風呂へ入れ、私は彼女が脱（ぬ）いだ灰色のローブやとんがり帽子（ぼうし）などを洗濯用魔導具（せんたくようまどうぐ）へと放（ほう）り込（こ）みます。

　しかし、マジケット大会に向けて、炎属性学科一年生と二年生のチームを指導（しどう）するのはいいんですけど、ちょっと頑張りすぎでは？

　今日だって早朝から練習へ向かい、戻ってくるのがこの時間ですし、割（わり）と心配です……。

　よし、ヌリアがお風呂から上がったら、各関節（かくかんせつ）へ潤滑油（じゅんかつゆ）を差（さ）したり、各部（かくぶ）を整備したりして、しっかり労（ねぎら）ってあげましょう！