灰かぶりのティコ 365日の魔術学校300文字日記

537日目：後期も手伝うことになりました……。

　八十七代魔帝暦（まていれき）二三年・天秤（てんびん）の月第十九日・属性(水)・天気：雨

　放課後、シイア先生に呼（よ）び出（だ）され職員室へ行ったんですけど、なんと後期も炎属性学科（ほのおぞくせいがっか）の一年生たちがおこなう属性魔術（ぞくせいまじゅつ）の実技実習を手伝うことになりました！

　というのも、炎属性学科の一年生は今日から後期における属性魔術の実技実習が始まったらしいんですが、どうも彼らの間（あいだ）で妙（みょう）な噂（うわさ）が流れているみたいなんですよね。

　そうして、それを信じた多くの一年生たちから、後期も私を授業に呼んでほしいという要望（ようぼう）が大量に挙（あ）がったそうです。

　ちなみに噂の内容は、私の指導を受け続けたら、魔導書（まどうしょ）と魔導杖（まどうじょう）が炎属性魔術に最適（さいてき）な姿へ変化する、というものでした……。

　うぅ……なんだか前期と同じように後期も面倒事（めんどうごと）が起きる気がします！