525日目:季節性嵐の日の過ごしかた

 八十七代魔帝暦まていれき二三年・天秤てんびんの月第七日・属性(光)・天気:季節性嵐シルフーン


 今年の季節性嵐シルフーンは移動速度が遅いのか、朝になってもまだひど風雨ふううが続いています。

 う~ん……これは季節性嵐シルフーンが完全に通過するまで、今日一日かかるかもしれませんね。

 

 そんなことを考えつつ、寮監りょうかんにより季節性嵐シルフーン対策の防護ぼうご魔術まじゅつほどこされた自室の窓から外の様子をながめていると、安楽椅子あんらくいすのミスラがスーッと近くへ移動してきました。

 そうして、なにかをうったえるかのように目の前で数度れたのち、今度はベッドのほうへ静かに向かっていきます……。

 

 なるほど、伝えたいことは分かりました。

 この天候てんこうだと談話室などは昨日と同様の状況でしょうし、迷惑にならないよう部屋で過ごすなら、操夢術そうむじゅつの練習をするのはたしかにありですね!

 

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