465日目:その口実は本当ですか?

 八十七代魔帝暦二三年・獅子の月第九日・属性(風)・天気:雨


 朝、学生寮の食堂でカルド君に夏休みの予定をいたんですが、前期末試験ぜんきまつしけんの結果にかかわらず、帰省きせいはしないみたいです。

 ちなみに、理由は分かりません。「姉さんが帰らないなら、僕もこっちに残るよ」とか殊勝しゅしょうなことを言ってましたけど、そんな言葉にお姉ちゃんは騙されませんよ?


 しかし、私を口実こうじつに使ってまで帰省したくないなんて……。もしかして、カルド君は都会の生活にれてしまい、故郷こきょうの村へ戻りたくないんでしょうか?

 まぁ、気持ちは分かります。でも、これは夏休み期間中、カルド君の行動に目を光らせておく必要がありそうですね……。


 だって、このままだと都会の夏にかれて、なにか問題を起こすかもしれません!

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