灰かぶりのティコ 365日の魔術学校300文字日記

460日目：一年生たちの属性魔術・実技試験！

　八十七代魔帝暦（まていれき）二三年・獅子（しし）の月第四日・属性(水)・天気：晴れ

　今日は午前中に使（つか）い魔（ま）使役術（しえきじゅつ）と古代魔術論（こだいまじゅつろん）の筆記試験（ひっきしけん）を受けたあと、午後からは炎属性学科一年生たちがおこなう、属性魔術（ぞくせいまじゅつ）の実技試験（じつぎしけん）に立（た）ち会（あ）うことになりました。

　ちなみに、ほとんどの一年生は事前の授業で試験課題を達成しているため、試験に挑（いど）むのは未来の騎士団長様（きしだんちょうさま）と彼の取（と）り巻（ま）きたちしかいません。

　そうして、その結果ですが、団長様だけが『魔導書（まどうしょ）と魔導杖（まどうじょう）の補助（ほじょ）ありで、一二八本の蝋燭（ろうそく）へ同時に火を灯（とも）す』という課題を達成することができませんでした……。

　しかし、このあと彼の処遇（しょぐう）はどうなるんでしょう？

　必修科目の落第（らくだい）なので、救済措置（きゅうさいそち）がなければ留年（りゅうねん）は確実ですけど……。色々と面倒（めんどう）な後輩ですが、ちょっと心配です。