　八十七代魔帝暦（まていれき）二三年・巨蟹（きょかい）の月第三十日・属性(全)・天気：雨

　前期末試験（ぜんきまつしけん）一日目！　今日は中級薬草学（ちゅうきゅうやくそうがく）の試験がありました。

　内容は、薬草の知識を問（と）う筆記（ひっき）と指定された薬草を適切（てきせつ）に植（う）え替（か）える実技（じつぎ）だったんですが、手応（てごた）えは微妙（びみょう）なところです。

　筆記で特（とく）に難しかったのは、各種薬草の近縁種（きんえんしゅ）に関する問題でした。

　同じような外見（がいけん）をした数種類の植物を正確（せいかく）に見分（みわ）けるだけでも大変なのに、どうして薬効（やっこう）までそれぞれ少し違いがあるんですか？

　おかげで、一度答えに迷うと連鎖的（れんさてき）に全（すべ）てが怪（あや）しく思えてきて、凄く大変でした！

　実技のほうは土の配合比率（はいごうひりつ）とか、アレで本当によかったんでしょうか？　もしかして、竜骨土（りゅうこつど）と砂水晶（すなすいしょう）の量は一対一が正しかったのでは？

　うぅ……なんだか色々と不安になってきました。

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