392日目:困った後輩もいたものです……。

 八十七代魔帝暦まていれき二三年・金牛きんぎゅうの月第二十七日・属性(光)・天気:晴れ


 炎属性学科一年生の魔力制御訓練まりょくせいぎょくんれんを手伝うことが、正式に決定しました。


 はぁ~、どう見ても厄介事やっかいごとなので、できればことわりたかったんですけどね。

 最終的に、シイア先生とロイン先生の二人がかりで説得せっとくされたら、引き受けるしかありませんでした……。

 まぁ、唯一ゆいいつすくいはバイト代が出ることと、手伝いを私自身の実技実習として評価してくれるらしく、その単位がもらえることでしょうね。

 

 しかし、困った後輩もいたものです。魔術適性まじゅつてきせいの高さと継承けいしょうした魔術師名まじゅつしめいわりと有名だったことに自惚うぬぼれて、真面目に授業を受けないなんて……。

 おかげで、似たような境遇きょうぐうだからという理由で、実習を手伝わされる私の身にもなってほしいです。

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