357日目:大きなお世話です!

 八十七代魔帝暦まていれき二三年・銀羊ぎんようの月第二十三日・属性(光)・天気:晴れ


 今日はカルド君に頼まれ、私の家で王立魔術学校に関する様々さまざまな説明をしています。

 入学前に準備しておく物から始まり、魔術適性まじゅつてきせいによるクラス分けや学生寮の決まり事のほか、各種授業の内容に年中行事ねんちゅうぎょうじなどなど……。


 うん……やっぱりまだまだ手がかかる弟ですよ。そう、きっとそう……。だから、お母さん? 家事の手を止めて、こっちの様子をうかがわないでください!

 あと、ヌリアにこっそりお菓子を渡して、なにかを聞き出そうとするのも禁止です!

 

 そうして夕方、カルド君が帰ると、お母さんはなぜか私を見つめ、深いため息をこぼします。春はまだ遠そうね……、って大きなお世話です!

 私は魔術の勉強で色々と忙しいんですよ!

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