255日目:なにが起きているんでしょう?

 八十七代魔帝暦まていれき二二年・山羊魚やぎうおの月第十一日・属性(風)・天気:晴れ


 仮説熱力学かせつねつりきがくの授業を受けていると突然、ドーンッという轟音ごうおんが耳を襲います。

 その直後、ガタガタと大きく揺れる教室。え? な、なんですか? なんですか?


 ひどい音と揺れに驚き、例の特殊魔導陣とくしゅまどうじんが描かれた巻物スクロールの検証作業をやめて、周囲を見渡していたら、ピスト先生から急いで錬金術研究棟の外へ出るように指示されます。


 いつになく慌てた様子のピスト先生に連れられて研究棟を出ると、外には私たちと同じような状況の先生や生徒たちが集まっていました。

 そうして、彼らは一様いちように険しい表情を浮かべ、同じ方角を見つめています。あっちには確か、魔導具まどうぐ工房棟こうぼうとうがあったような……?


 これは、いったいなにが起きているんでしょう?

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