想い

誕生日

小さな頃はプレゼントとケーキ

思春期になって大切な人と過ごす時間が

誕生日の楽しみだった

大人になり、結婚をし、離婚をし、

自分の誕生日に楽しみはなくなった

でもそれは決して悲観的なものではなく

プレゼントも、ケーキも

大切な人と過ごす時間も

目新しくなくなったからだ

そしてこのくらいの歳になると誕生日は

めでたい事ではなくなるという人も多い

着実に老年に近づくからだ

でも私は誕生日はいくつになっても

めでたいことだと思っている

誕生日は産まれてきたことを祝う日だが

それと同時に誕生日を迎えるということは

1年間無事に生きてこれた証だと思うのだ

誕生日の楽しみはなくなっても

誕生日のめでたさは変わらない

この先も誕生日は

産まれてこれたことにおめでとうと

誕生日を迎えられておめでとうと祝おう

なのだけれども……

やっぱり歳は取りたくない……