第7話 魔法画の子竜

それはちょっとした奇跡なのかもしれない


とある異世界 それは古い時代の事 魔法の力を持つ者

彼の魔力で絵筆から生み出す特別な魔法の絵


魔法画の主も去り 千年以上後の時代では‥


「これが今も残る魔法画なのですよん」案内の者が楽しそうに言う

季節はクリスマスなのでサンタの帽子をかぶった

案内の少女が小さな絵に手を振ると 絵の中の赤い子どもの竜が手を振る


ちょっとだけ 悪戯好きな赤い子竜は 手を絵の中から出して

少女の赤い サンタ帽を取って 自分の頭に乗せてしまう


「あ、こら」案内の少女がちょっとむくれ、廻りの子供や大人たちが笑う


絵の中には赤いサンタ帽子をかぶった赤い子竜の絵

傍には どこからかくすねたお酒やお菓子もあったり



それは数十年前の出来事の一つ


災害を救おうと他の魔法画の精霊と共に魔力を使い果たす前の・・

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