第36話 「敗者の弁」

「ガイアの領地は、もはや手放すしかないようだ。しかし何故?このような展開になったのだ?まるで理解出来ない。全てがダヴィデ将軍と夢見の少女セツラの思惑通りというのか?偶然が重なったのか?どこで?どのような選択を間違えたというのだ?


いや….もし時間を遡り出来て、違った展開を選択したとしても、同じな様な結果に至る様な気がしてならない…

実に腑に落ちないが、恐らくサウジ王も私と同じ様な敗北感に陥っているだろう。


そしていずれ!

アブラハ国土全体を手中に入れる事も時間の問題の様に思える。もちろん我らペリシテ国も同様であろう。全ては定められた運命と言うべき事なのかも知れない。もはや抗う事は出来ないのか?」

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