テーマ傘 タイトル雨音と足音

放課後、私は独りを持て余していた。

ぼんやりと窓の外から聞こえる雨の音に耳を傾け、時間を無為に重ねていく。

下校限を告げるチャイムで、重い腰を上げ帰り支度を済ませた。

生憎、外は一面の鈍色。

あーあ、なんて思っていると聞き慣れた君の足音一つ。

「風邪引くよ」

君はそういって傘を掲げて笑った。

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