第3話 「人に欺されないようにせよ」
という教えは、宮本武蔵の「五輪書」の根本テーゼです。
「五輪書」は日本人のバイブル(となるべき書)といえるでしょう。
現実には(テレビの特集番組やドラマで話題になった時以外は)誰にも読まれませんが。
日本には、世界に誇る「ムサシ」という「いかさま投票機」がありますが、この装置(システム)は「政府は国民を騙す」という「五輪書」による指摘以来、400年の命題を日本国民に明示しリマインドさせてくれる、という点では「宮本武蔵」の宣伝ともいえるかもしれません。
(台湾の今回の選挙では、この手の機械が使われなかったようで、それもよかった。)
ドイツ人にしても、「聖書」や「わが闘争」の前にカントの「純粋理性批判」というゲルマン民族版「五輪書」を読んでいたならば、100年前の歴史はかなり違ったものとなっていたでしょう。
○ 剣の技術書とか、その応用としてのビジネス書といった「ノウハウ」「実用書」という読み方では、「五輪書」の数パーセントしかそのメリットを知ったことにならない。
○ 「哲学書」或いはバイブルのような「思想書」という範疇は「純粋理性批判」という書の存在を薄めてしまっている。
「ゲルマン民族がゲルマン民族であるための思惟的自己学習書(思想的格闘書)」。つまり、ゲルマン民族以外の人間が読んでもチンプンカンプンということです。
もちろん、処世術や人生に役立つ箴言集といった「ノウハウ物」としてこの書を読める人がいれば、それはそれなりにこの本の背まで突き抜けた理解力と言えるし、この書の価値をよりいっそう高めることになるでしょうが。
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