中国はどこへ行く V.1.1
@MasatoHiraguri
第1話 はじめに
2022年11月26日の台湾における選挙では、「中国と戦え」なんていう非現実的な「ムード」で戦う台湾客家が、現実的な台湾人に受け入れられなかった(と、私は感じています)。
台湾客家の「現実」とは、自分たち台湾客家の子弟の就職先を増やすということだけですから、台湾人全体の幸福にはつながらない。今まで「中国」で飯を食ってきた観光宿泊関係・飲食業・観光バスやタクシー、或いは街の屋台のおじちゃんやおばちゃんにとって、この2年間はコロナ以上に試練であったのでしょう。
まあ、それでも台湾客家の生き方は変わらないのですが、取りあえず、今回は「もっと台湾人全員がハッピーになる現実的な中国との付き合いをしようよ」という、台湾人のメッセージが政治に反映された、と私は理解しています。
外国人(日本人)である私にとっては、台湾客家のスタンドプレー(自分たち台湾客家の利益追求)の為に、日本を要らぬトラブルに巻き込んで欲しくない、というだけですので、今回の台湾人の選択が、台日関係にも影響してくれるとありがたい。
もちろん、台湾人全体の利益追求の為に日本をトラブルに引き入れる、ということであっても、やはり困るのですが。
韓国という国は、北朝鮮という国が韓国を絶対的に敵視する一方で、日本は大好き・日本と仲良くしたいと言っているにもかかわらず、日本の在日百済(現在の韓国)政治家やマスコミは、北朝鮮を日本の敵にしようとする。台湾客家のやり口というのは、それにそっくりなんですね。
日本は中国と(も台湾とも)仲良くしたいというのに、台湾客家は一生懸命日本を反中にしようとする。
それにしても、2週間海上封鎖されると石油も天然ガスも枯渇する台湾、完全に独立した産業はパイナップルとバナナ(と砂糖)しかない台湾という国が、なんで「中国と戦争」なんて話をぶち上げるのか、と誰も考えないのだろうか。
ほとんどの「台湾製品」はメイドインChinaだし、半導体はアメリカと日本の設計者や製造熟練者がいないと成り立たない不安定業種だということは、私のような者でも知っていることです。台湾人自身が知らないわけがないのに、それを「上書き」し、見えないようにして、台湾客家の無理を押し通そうとしている。
まあ、そんな無理を承知でやっているんでしょうが、台湾客家さんは。
10年前の台湾のように「中台関係は現状維持」という平和状態であれば、観光客も無理に呼び込まなくても自然と増える。
私は10年前に見た、台湾高雄市の海岸から西の彼方を見て「おお、あれは中国ではないか」なんて、無邪気に騒いでいた中国人団体観光客を思い出します。
高雄やチーチンの街なんて大したことないのに、金を使ってくれていた中国人の無邪気さは貴重です。偉そうな口ばっかりたたいて、金は使わない・タクシー料金は踏み倒す西洋人と仲良くしたがる台湾客家の目的を知れば、その気持ちもわかりはしますが。
2022年11月27日
V.1.1
平栗雅人
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