自主企画に参加してみた

青木一人

『あなたの「名刺代わりの好きな本5冊」教えてください』に答えてみた

 まるっこ様、皆さま初めまして。青木一人あおきかずひとと申します。




 早速ですが紹介していきましょう。




1;蟹工船/小林多喜二


 北洋で蟹を獲っている労働者たちがブラック労働に耐えかねてストライキを起こすという内容です。


私は彼らが立ち上がっていく姿に、その不屈の精神に感動しました。


ぜひ一度読んでみてほしいです。


ジャンルは≪プロレタリア文学≫です。


この小説は古い小説なので、一部の表現が今の時代とは違うところも頭に入れておいて貰えると幸いです。結構蔑称というか……気にする方はいらっしゃると思うので。




2;ロードムービー/辻村美月


短編集です。


私は表題作が好きですね。無計画さ無力さとと万能感がいい感じに響いています。


家出ものってなんでこんなにも好きだと思うんだろうなぁ。


彼女の小説はほかにも何冊か好きなので迷いました。


『ふちなしのかがみ』はちょっと怖いですが面白いです。


『ハケンアニメ!』もアニメが好きなので迷いましたが……。




3;RPGスクール/早坂吝


主人公たちの高校に、≪超能力者≫が訪問してきて、そして彼女は殺された。


モンスターが跋扈するようになってしまった舞台で、彼らは戦いに出る。




二段組になっていて、そこが少し読みにくい点を除けば最高です。


ステータス表記、超能力、触れて想像したものが具現化する武器、


主人公のトラウマと主人公が身に着けた力、奇抜で多種多様なモンスター……どれをとっても最高ですね。ミステリの類は読まないのですが、それを取っ払ってもこの面白さは変わらないですね。




4;〈急募〉賢者一名〈勤務時間は応相談〉 勇者を送り迎えするだけのカンタンなお仕事です/加藤雅利


生まれて初めて読んだ、れっきとした≪ライトノベル≫。それがこの本です。そして長文タイトル。ちょっと惹かれますよね。


主人公は職業が賢者のわりに活躍しませんし(聖剣を野球バットにしたくらい)


勇者もまともにバトルラノベしない(最終決戦の大部分)のですが、彼らの日常が面白い。




単巻完結が惜しい気もしますが、これでよかった気もします。




5;アオハル・ポイント/佐野徹夜


さて、最後を飾るのはこの作品です。≪ライト文芸≫に当たる作品。


主人公は人の魅力度が数値化されて見えています。50を基準としているようです。その値をうまくコントロールすることで日々を生きており、ポイントを記したノートがクラスの女子に見られてしまうことで物語は始まっていきます。


女子のプロデュース、スクールカースト、いじめなど。


様々な問題が渦巻いていく青春。≪ポイント≫。




上手く語り切れませんが、この残酷な程に美しい過程が青春だと思います。


ポイントが見えないほかの人もまた、ポイントに囚われて生きている。


それを教えてくれたのがこの作品だと思います。




私のユーザーネーム「青木一人」の苗字「青木」の由来はここだと言えるくらいお気に入りです。




さて、皆様の好きな作品はありましたでしょうか?


5つとなると少し語り切れないところもありますね……。


興味が湧いたら読んでくださると嬉しいです。

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