月と恋
一生に一度の大恋愛は
儚くも散ってしまった
貴方以外はいらないと
揺るがない気持ちで
愛し合った気になっていた
積み重ねた黒い部分が
徐々に身体を蝕んでいって
真っ黒になった心と身体は
闇へと沈んでいった
欠けていて完璧じゃない
見えているはずの所が
段々と見えなくなって
明るい部分は細く鋭い
月から始まった恋
綺麗で丸い満月が
こんなにも憎い
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