とある本の虫の思い出 2)ちょっと渋めでワイルドなよい男
児童書です。とある黒猫が偶然が重なり、遠方の町まで運ばれてしまい、突然野良猫として生きることになりました。
可哀想な黒猫の指南役として現れる猫が、いい男なのです。
読み書きが出来るというちょっと、いや、かなり変わった先輩野良猫は、黒猫を一匹の立派な野良猫に育て上げていきます。また、黒猫もそれに答えて成長します。
先輩野良猫は、なんとも魅力的で味のある猫です。ちょっと謎めいていてワイルドな雰囲気も、楽しい先輩野良猫です。物語の終盤、黒猫は一つの選択を突きつけられます。
それもまた、黒猫の成長を感じることになります。
良作なので、お手にとってみていただけましたら幸いです。
作者の物語の中に、先輩野良猫をモデルにした人物がいます。若返らせて、人間にしてみました。誰かって? ヒント、名前が一つではない人です。
モデルになった猫の名前は「イッパイアッテナ」です。児童書の題名は「ルドルフとイッパイアッテナ」です。
文字数があまりに少ないので別の児童書のいい男を紹介。
主人公はネズミ。とある都会のネズミが様々なことがきっかけになり、はるか彼方の島に旅立ち冒険をするお話です。ネズミ達の名前は、それぞれの特徴を表す個性的な名前です。
ちょっと変わったネズミがいます。常にサイコロを持ち歩くネズミ、様々なことをサイコロで占って決めます。
物語の転換点で、先を占うためにサイコロを振ったネズミは、彼の信条に反する嘘をつきます。それを見破った仲間も、あえてそれが嘘だとは指摘しません。
ネズミの名前は「イカサマ」です。児童書の題名は「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」です。
いつか、イカサマみたいな人物を登場させてみたいなと思っています。
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