エッセイ
Rona736
質問企画に参加?!
『名刺代わりの好きな本5冊』
『名刺代わりの好きな本5冊』
まるっこさんの自主企画「あなたの『名刺代わりの好きな本5冊』教えてください」に参加させていただきます。
皆さんがあげられている、『銀英伝』、『十二国記』、『指輪物語』、司馬さんの作品なんかもいいなぁ、と思いつつ、あげればキリがないので、自分が本当に繰り返し読んでいる、手元に置いている本で、自分を紹介しようと思います。
『論語新釈』宇野哲人訳、講談社学術文庫
『論語』というと本当に数多くの訳が出ているのですが、この本は論語の本文、単語の解釈、書き下し、説明、全てが高度でかつわかりやすく書かれている本で、とてもいい本だと思います。手元に置いて、書き下しばっかり何回も読んだり、1章ずつ20日間かけて読んだり、音読したり、本当によく読ませていただいています。
吉川幸次郎先生の訳(朝日選書、だったかな)と、『漢文大系』の四書の注(漢文)以外では『論語』はあまり読んだことはありません。岩波文庫のお世話にならなかった珍しい『論語』読みです。
『人生の贈り物』アレックス・ロビラ、田内志文訳、ポプラ社
『グッド・ラック』という本を書かれたロビラさんの本です。短いエッセイ集ですけれど、強いメッセージ性があって、パラパラ読んでいます。ごく短い本なのですけれど、読んだ後に勇気が湧いてくるような、そんな本です。
『木を植えた人』ジャン・ジオノ、福井美津子訳、世界文化社
この本は『人生の贈り物』の中に出てきていて、そこから手元に置いて読むようになった本です。荒地に木を一本、一本植えていき、ついに森を作ってしまう話です。内村鑑三の『デンマルク国の物語』?みたい(クリスチャンではないのですが)ですね。人間の小さな努力の結晶が、ついに未来を変えていくことが描かれていて深い読み応えがあります。短い絵本なんですけど。
『人生の贈り物』と『木を植えた人』は、本当に短い本なので、「今日、調子悪いな」、と思うときに開くときなどもあります。まあ気が向いた時に読むこともあるのですが。
『自負と偏見』ジェイン・オースティン、中野好夫訳、新潮社
この本は新訳におそらくなったのではないでしょうか、2冊手元に置いているのですが、中野先生の名訳なので、大事にしなければと思っています。エリザベスとダーシーの恋愛の物語ですが、確か、江戸時代に書かれた物語だったのでは?シェイクスピアも素晴らしいです(多くの作家がシェイクスピアに刺激されて本を書いています)が、人間心理の描き方、ハッピーエンドであること、ハラハラさせられるところ、好きですね。ただ、前半はちょっとモタモタした展開なので、後半までの辛抱が要りますけど。
映画化されていますが、映画も何回も見ました。キーラ・ナイトレイ?だったかな、主演は。何回も読んでいる本です。
『クリスマス・キャロル』ディケンズ、池央耿訳、光文社
児童文学は好きで、『十五少年漂流記』、『若草物語』、『小公女』なども手元に置いているのですが、この本が一番よく読んだかもしれません。訳もとても良かったです。新訳はあまり読まないのですが、これは凄く読みやすかった。
生き生きとした描写に、鮮やかなストーリー、手頃な長さなのもいい。自分は独身なので、スクルージの心境、お金への執着はわかります。それを昔を思い出し、「メリー・クリスマス」と街へ繰り出していく。明るさを忘れない。温かみ。そういうところ、好きです。
これで5冊でしょうか。瀬尾まいこさんの作品(今年の夏の課題図書になってましたね)、宮下奈都さんの作品(『羊と鋼の森』など)、小川糸さんの作品(『ツバキ文具店』)、『日日是好日』、『ビブリオバトル部』などなど、推薦したい本はいっぱいありますが、「好きな本」となると、手元に置いている本かなぁ、ということで、これだけ紹介しておきます。
みなさんの紹介されている本も興味深いですね、楽しませていただいています。
企画をありがとうございます。
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