第17話 ■のスキル持ち




「嫌だ!助けてくれ!」


「なんで逃げるんだ!」


そりゃあ逃げるに決まってんだろ!扉開けたら「私は神だああぁぁぁ」とか言ってるやつだぞ!?


…………冷静になって考えてもよくわからんわ。


「まぁまぁ落ち着いて二人とも」


「スコット!これが落ち着いてられるか!命かかってんだぞ!」


どうせ人体実験でもさせられるんだ!


「いや命はかかってないでしょ……相手をよーく見てご覧。言動はおかしいかも知れないが、見た目はまだ普通の五歳児だろう?」


…………まぁ、よーく見れば至って普通の五歳児だな。


「済まない。俺が悪かった」


「もう、ホントだよ……まぁいいや。私の名前はコドン・ケプロ。気軽にコドンとよんでくれ」


「分かったコドン。俺の名前はレオンだ。……ところでコドンは何を作っているんだ?」


「よくぞ聞いてくれた!さぁ、こっちにきたまえ!」


おい、そんなにひっぱんな。……え、こいつメッチャ力強くない?


「さぁ見たまえ!私のコレクションの数々を!」


さて、どんなものか審査してやろうじゃないか…………


「どんなも―――ッ!!」


何だこれは!?


「これはなんというか……すごいね…………」


まさにスコットの言うとおりだ。


「そうだろう!まだこの歳だか集められるものには限界がある…………が!私は広く、浅く集めることにした!それでこれだけのものを集められたわけだ」


いや、五歳でこれだけの量を集められるとかおかしいだろ。…………スコット。目を輝かせ過ぎた。


「後生の願いだ、コドンちゃん!専属契約を結んでくれないか!




















リオンと」



………え?俺?


「分かった。いいだろう」


なんで分かった?流石に即決すぎん?


「リオンからは何か凄そうな、何かが起こりそうな感じがするんだ。……それがいいか悪いかは別としてね」


なにそれ?鑑定でも使ったん?


……そうだ!この子のステータスを見てみよう!


名前 コドン・ケプロ

種族 人間

職業 

レベル 1 


HP  10

MP  35

筋力  75

耐久  32

魔力  114

速さ  42

知力  250

精神力 130



スキル

造形|4

鍛冶|4

解剖|2

研究|4

科学|3

■■■■■■■■■■■


称号

『■■■■■■■■■■■■■■■』



THE科学者って感じだな。……それよりこいつ、■系の称号を持っている…………


「なぁ、コドン。黒い四角って知ってるか?」


「黒い四角?なんだそれは?」


「……いや、知らないならいい」


「そんな事より私達は専属契約を結んだんだ!なんか必要なものはないか?」


「そんな急に言われてもあるわけ…………いや待てよ?コドン!必要な物が見つかった!」


「なんだいそれは?」


もしかしたらこの世界にもあるかも知れないが……


「筋トレ器具を作ってほしい!」


「はぁ?」


「はぁ?」


「はぁ?」



はぁ?

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