隣の部屋にセフレが引っ越してきたんだが、今年から俺の大学の後輩ってマジ?
海の家
第1章
第1話 プロローグ
「もう…激しすぎますよぉ」
ホテルのベッドの上で荒い息をしながら
「はは、ごめんな。けど誘ってきたのはどっちなんだろうな」
「それはしょうがないじゃないですか!久しぶりだったんですし」
恐らく傍からみれば恋人同士の会話に聞こえるだろう。
だが俺たちの関係はそんな甘いものじゃない。
俺、
「確かに久しぶりだよなー。最近、忙しいの?」
「まー、色々と。そんなことより私をお風呂まで運んでくださーい」
由奈はそう言って手を広げる。
「はいはい。分かったよ」
俺は由奈を抱えて、備え付けの風呂まで連れていった。
俺が由奈と知り合ったのは、大体1年前。
好きなアーティストのライブでたまたま隣の席だったのが由奈だ。
ライブ前とライブ後で意気投合し連絡先を交換。
そこから一緒にライブに行ったり、飯を食いに行ったりする仲になった。
初めて関係を持ったのは、知り合って半年たった辺り。
由奈から誘ってきたのがきっかけだったっけ。
ちょうど俺が彼女に振られたばかりで傷心中だったのを覚えている。
「あ、そういえば」
お互い汗を流し、退室の準備をしていると由奈がそう切り出してきた。
「多分ですね、次会うのは結構先になりそうです」
「やっぱ忙しいんじゃん。別に会うのは義務じゃないんだし、いちいち報告しないでいいよ」
「え、だって報告しないと綾人先輩が寂しがるじゃないですか」
いたずらっぽく笑う由奈。
確かに俺たちは身体の関係を持っているが、こうやって由奈と話すのは居心地がいい。もとはただの友達みたいなものなんだから。
「バカ言え。由奈が寂しがるの間違いだろ」
俺はそう返しながらも少し寂しくなるなーと思うのだった。
そして数か月後…
「うわー、もう大学始まるじゃん。めんどくせー」
カレンダーを見ながら俺はそう呟いた。
去年は友達に助けてもらいながらギリギリ進級することが出来が、今年からは2年生だ。専門的な教科も増えてより難しくなるだろう。
「うわー!行きたくねーな」
俺が部屋でひとり悶えていると突然玄関のチャイムが響いた。
独り暮らしを始めて1年たつが、いきなり玄関先のチャイムが鳴るのは初めてだ。
エントランスはオートロックがかかってるからこのアパートの住人だろうか。俺は不思議に思いながら玄関を開けると、
「先日、隣に引っ越してきた片瀬です。よろしくお願いします!」
数か月ぶりに見るセフレがそこにいた。
【あとがき】
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