異世界って本当にあるの?

@maruo888

第1話 異世界?


トンネルを抜けると そこは異世界だった。


そんなわけ無いか。


何故 こんなことを考えているのかって?

そう…

私こと 日向ひまりは 異世界に憧れている。


黒髪黒目の痩せ型一般的な日本人の特徴そのまま

髪は忙しすぎて美容院に行ったのは何年前かすら覚えていない

そんな

日本に住む ただの疲れ切った 社畜なので

昭和の時代のように 

リゲ○ン飲んで 24時間戦えますか?

戦えます!

そう宣言し続けてきた。


戦って 戦って 戦い続けて

疲れ果てた 今日

遂に会社をサボってしまった。

電車に飛び乗り 北へと向かった。


逃亡者は北へ向かうという名言通り 進んでいくしかない。

長い長いトンネルを何度もくぐり抜け

晩秋の この季節がら

赤や黄色の景色から

どこもかしこも 

枯れ木へと姿が変わってきた。

そろそろ雪国になっていてもいいんじゃないか?


そう思いつつ 疲れ切っていたこの身体が限界を迎えたのか まぶたが重たくなってきた。

まだまだ 先は長いであろう ゆっくりと眠りにつくことにしよう…








気づいたのは 寒さを感じたから。


窓は開かないはずなのに スースー風が吹いてくる。 隙間風にしては 随分と豪快だ。

顔面 全てに 風を感じる。


窓 割れたのだろうか?

危ないじゃないか!


ガタゴトうるさいし

絶対に壊れたんだ!


あーぁ。

気ままな一人旅を気取ったのに 残念にも程がある。


重たいまぶたを パチリと開けると


目に飛び込んできたのは

セピアカラーの石造りの町並み

中世ヨーロッパな装いの人々!?

でも 髪の色が 赤や黄色どころではない

ピンクに 緑に紺色 シルバー

優雅な装いなのに

実に  ファンキーだ!



なんじゃこりゃぁぁぁ!??










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