揺らめき消え入る灯火のような出会い

五女・浮綺世 『蜃気楼の魚はブルームーンに恋をする』

　短い生の中で、何が潰えて何が残るのか。

　終末へ向かう未来世界の物語。

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〈幻燈魚七姉妹シリーズ・浮綺世〉

　時は２８００年。

　自然環境が荒廃し、人類が地球外へ脱出、そして安息の地を求めて未開拓の星々へ移住した未来の世界。

　とある星に建造された紅（くれない）の光が降り注ぐ街「スカーレット・ムーンライト・シティ」に住むサルベージ屋・メモリアは、過去に宇宙葬で葬られた人々の亡き骸を回収し、蘇生、そして過去世界の記憶を発掘する職務に従事していた。

　失われた歴史の断片を収集する過程で、メモリアはのちの運命を大きく変えることとなる二つの亡き骸を蘇生することとなる。

　記憶を失った魚「Ｕ」と過去世界の某国の諜報員「エゼル・カーペンター」。

　幻燈魚七姉妹シリーズの終着点。

　紅に染まる月が浮かぶ未来世界で、過去を生きた生命は何を知る。

　　　　　　　　　　○

　田舎町のとある施設に幽閉されていた紅色の魚の物語は地球を超え、未来世界の宇宙にて完結。スペースサスペンスSF小説。

　カクヨムにて連載予定。