第84話 学校ボランティア003
夏休みが始まる数日前、先生が「夏休みの宿題」を配った。
まず、人気キャラクターのイラスト入り「夏休みの友」的ドリル。皆、喜んで受け取っていた。名前を書いて、もう、やり始めた子もいた。その次に、計算ドリル・絵日記の紙数枚・朝顔の観察用紙数枚。
皆、ワイワイしながら宿題用紙に名前を書いて、ランドセルにしまった。しばらくして、女の子が泣きながら私の所に来た。「夏休みの宿題が多すぎて、終わらせる自信がない」と言う。「大丈夫だよ。夏休みはたくさんあるから。毎日少しずつやれば、ちゃんと終わるよ」と言うが、「だって、○○に旅行に行くし、○○にも行くんだもん。その日は疲れで宿題はできないし、絶対終わらないよ~」と言う。可愛い♥
別の女の子も、同じ理由で泣いていた。
後で思ったのだが、二人とも保育園に通っていたので、長い夏休みを経験していないのではないか?と。
夏休み明けに、いろんな話しを聞くのが楽しみだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます