第67話 ドングリと手袋

 いろいろな物に興味がある様で、キョロキョロ・フラフラと歩く子がいる。しょっちゅう歩道から降りて、車道を歩いている。

 今朝も、車道を歩きながら、何か拾っていた。黄色い旗を振りながら『歩道を歩いて』とジェスチャーする。近くに来たので「おはよ~」と声をかける。手袋を手に持っているので、「大丈夫? 落とさない? ポッケに入れたら?」と言うと、「ドングリが入ってる」と言う。そうか、さっきからしゃがみながら歩いているなあと思っていたら、ドングリを拾っていたのか…、とその行動を理解した。

「危ないからね。歩道のドングリだけにしてね」と言いながら、“ドングリ拾いながら登校するなんて、可愛いなあ”と、朝からホッコリした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る