第44話 通学路って…?
昨今では、防犯上の理由から、通り抜けを禁止するマンションや、集合住宅が多くなった。他人の敷地なんだから当たり前の事だけど、「便利」とか「近道」と言う理由で、そのルールが定着せずに、通り抜けをする人は多いと思う。
先日、見守りボランティアをしていたら、父兄から「学校付近のマンション内を無断で侵入して通っているお子さんがいる」と言う報告をもらった。私も、何度か見かけた事があった。
でも、もしかしたら、そのマンションの住民かも知れないし、祖父母が住んでいてそこから通っているかも知れないし、何か事情があるかも知れないので、ちゃんと確認してからでないと、学校には報告できないと思っていた。
ある日、通学路ではない道を一人で歩いている低学年の男の子がいて、その子が、そのマンションの敷地内を通過して、学校に向かって行ったのを見た。あの子だ。別の日も、同じ事をしているのを見たが、黄色い旗を持った私の姿に気が付き、その子が突然走り出した。私は追いかけていないけれど、その子は、道路を横断して向こう側に行ってしまった。服装と特徴を覚えていたので、学校に行き、先生に報告をした。
「通学路って、どんな意味があるんだろう」と、改めて考えた。
住んでいる地域では、集団登校はしていないので、個々に、決められたコースを通学するルールになっている。一応、学校で「安全な道」として推奨しているんだろう。親も、道が決まっていれば、災害等が起きた場合、追いかける事ができるから安心だ。不審者から守る為の意図もあるのかも知れない。
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