第16話 息子に嫌がられる見守りボランティア
息子に「見守りボランティア、やめて」と言われた。「きた~」と思った。いつか、言われるだろうと思っていたから。「何で? 誰かに、何か言われたの?」と聞くと「言われてないけど、恥ずかしい」との事。それも、言われると思っていた。順調に、成長している証だと思う。でも、「止めないよ」と言う。自分でも、何で止めないのか、自分自身に問いかけてみた。確かに、面倒だし、すごく危険な場所ではないから、私がいなくても良さそうだし、お節介おばさんみたいだな~と思うんだけど、自分では「ご奉仕」とか「修行」と言う意識でやっている様な気がする。
それに、朝、あの場所で、子供達や、いろいろな人と「おはようございます」と声を掛けあったり、世間話をしていると、気持ちが陰から陽に変わる。そして、一日のスタートがONになる。だから、止めない。
すると、息子が「じゃあ、顔を合わせない様、早めに出て行って」と言う。なので、そうする事にする。私が旗を持って立っている所を、息子は通らないけど、そこに行くまでの間、一緒になる事が嫌みたい。息子(中一)の年頃は、自分の世界に親を入れたくないのだろうナ。その気持ちも解る。
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