神となった男
ぴっさま
第1話 神となった男
それは唐突に夢の中から始まった。
ある日男は夢をみた。
私は神であると名乗る存在が夢の中に出てきたのである。
神曰く
この世界はもうどうでも良い。
本当に作りたかった世界ではなくなってしまった。
薄汚れてしまいもう修正は無理である。
直ぐに終わりにするのは味気無いので一人の人間に神の権限を与えてみよう。
その人間の好きにしてくれてかまわない。
男が偶然にもそれに選ばれたという事だった。
朝になり、男は夢から目を覚ました。
いつものように髭を剃り顔を洗い着替え、用意された朝食を取る。
子供達を見送り、少ししてパソコンを立ち上げてリモートワークに入る。
全ていつも通りだ。
一人昼食を取り、食べ過ぎたかな?とお腹に手をあてる。
ブヨブヨとした脂肪がある。
男はもう50代だ。新陳代謝も悪くリモートワークで運動もしていない。
血圧も高いし悪玉コレステロール値も増えている。
「はあ。痩せられないかなあ」と腹をさすりながら呟く。
瞬間、固い感触があり手を滑らせても脂肪が指に引っかからなくなった…
驚いて服をめくると、若い頃そうだったように薄く割れた腹筋がそこにあった。
そんな馬鹿なと驚愕する。
すぐに風呂場の脱衣所に行き、自分の姿を見た。
「痩せている……何かの病気なのか?」
男はすごく不安になった。病気かもしれない。
それだと家族を養えなくなる…
元に戻りたい……
気付くと元の腹と体型に戻っていた。
「は?」
何がどうなったのか?全て夢なのか?
夢?そういえば昨夜見た変な夢は…神の…
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