第28話 10回目の記念日
今日も僕は鏡の中に入って行く。あっちの世界に行くようになってから今日で10回目の記念日だ。
僕のレベル表記も"Lv.10"となっていた。
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《ユーザー》
[名前]
[種族] 人間/男/童貞
[年齢] 17歳
[身長] 165cm
[体重] 65kg
[
《ステータス》
駒田 健 Lv.10
[能力値] ポイント3
[固有スキル] キャラクタークリエイト
[スキル] 逃走、急所突き
[称号] ホーンラビットの殺戮者
幸運の持ち主
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いつものようにキャラクタークリエイトを知らせるデジタル音が鳴るのを待っていると、脳内に聞こえた言葉は違った。
【Lv.10になったためスキルを授けられます】
目の前に突然現れるたくさん書かれた文字達。その中には僕も知っている言葉がたくさん書かれていた。
「剣術に火属性魔法……回復魔法と鑑定まであるのか」
ずらっと並べられたスキル名の中には小説やゲームで見かける名前が書かれていた。
剣術も魅力的だが、僕の装備はホーンラビットのトングだ。この間手に入れたゴブリンの棍棒も剣ではない。
また、魔法を覚えることにしても魔力は多くないし、魔法攻撃力なんて
「それなら耐性スキルの方がいいのか」
下の方にはいくつもの耐性スキルが書いてあった。打撃耐性、斬撃耐性など敵からの攻撃に強くなりそうなものや、火耐性や水耐性など魔法に対する耐性スキルも存在していた。中には麻痺耐性や毒耐性と言った、出会いたくないスキルを使うやつもいるのだろう。
「ん? これはなんだ?」
画面を再び上にスクロールすると、NとRと表記してあった。今まで見ていたのはNと書かれた一覧。
その隣にRと書かれた部分に触れるとスキル表記は無くなった。
【レアスキル割り振られたステータスポイントを消費して習得します】
まさかここでもステータスポイントが使われるとは思いもしなかった。スキルの種類がNとRならノーマルとレアって分けられるのだろう。
「どれだけステータスポイントが減るのかわからないが試してみる価値はあるのか」
Nスキルの中でも、どれを選択したら強くなるのかわからない現状だと、多少ステータスポイントを使ってでもRスキルがどんなものか知った方が良いかもしれない。
「Rスキルを受け取ります」
僕の声に反応して、デジタル音が脳内に響く。
【ステータスからランダムで10ポイント引きます】
「なっ!?」
想像よりも多いポイント消費に僕は戸惑ってしまった。止めようとしても、一回選択したものは取り消しができないのか勝手に作業が進んでいく。
【
【
【称号:幸運の持ち主によってレジストされました】
【
【称号:幸運の持ち主によってレジストされました】
その後も引かれてはレジストを繰り返す。
どうやら称号による効果でステータスポイントの消費をなしにしてもらえるようだ。ただ
【ステータスポイントの消費を終了しました】
「頼む! 良いスキルが来てくれ!」
僕は必死に便利なスキルを望んだ。RがあるならSRやURとかあってもおかしくないはずだ。
【ランダムスキル付与の結果、スキル:合成を手に入れた】
「
どうやら
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