#6 書き出し

とりあえず書き出さないと。


登場人物の設定とか入れたい表現とか考え出したらきりがない。もう大筋はあるんだから怖がるな。


時刻は10時。

勉強机に座り、ルーズリーフに向き合う。


始まりはプロローグからだ。

学校帰り、2人が付き合う場面。


よし、いくぞ。


とシャーペンを持ってから一行目を書き終わるまで何分経っただろう。

いざ書くとなるとやっぱり難しい。

どこから書けばいいか、そもそもどうやって始めればいいか?

0から作ると言うのは大変な作業だった。


授業中の空想(妄想?)はあんなにさくさく進むのに、、

動画で思い浮かべても言葉にする行為が難しいのだ。

プロローグに空の描写を入れた。頭ではばっちり毎日歩く光景が浮かんでいるのに、言葉にすると拙く思ってしまう。


でも始めてしまったのだから仕方ない。

えいやっ!と書ききった。

それをスマホに打ち込んでいく、、

読み返して言葉を足したり書き直したりして気づいたことがある。


これ絶対スマホの方が早い


修正に時間がかからないし、その場のイメージをテンポよく繋ぐことができる。小説を書くことへのハードルが下がるからだ。

そして何より私は字が汚いので紙だと見た目が良くない。小学生の落書きのように見えてしまう。これではテンション下がる。


結局プロローグを書き終えたのは日が変わってからだった。慣れないことをするのは時間がかかる。


出来上がった文章は完璧とはいえないが、、

初めてちゃんと形になり私は大満足であった

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