第445話 ゴールデンボーイ
今日はスティーブンキングのゴールデンボーイを読み終えたので感想を書いてみようと思う。
スティーブンキングは以前、小説の書き方の本を紹介した事があるが、小説そのものをレビューするのは初めてである。
この本はなんと昭和六十三年発行という大昔の作品である。なんでこの本を今更手に取って書店で定価で買ったのかはっきり覚えていない。二つの作品が収められており、一つ目は刑務所のリタ・ヘイワースという作品である。この作品は映画「ショーシャンクの空に」の原作で、私は映画も観たのだが原作にも興味があったので読んでみる事にした。
ちなみに、スタンドバイミーも同じように文庫本が出ているのだが、そちらは随分前から我が家にあった。おそらくリバーフェニックス好きの弟が購入したんじゃないかと思う。ついでに言えば映画のサントラも持っている。
この作品は確かにショーシャンクの空にの原作だなとはっきり分かる作品で、語り手は映画で言えばモーガン・フリーマンの演じた調達屋レッドとなっている。
ざっくりあらすじでも書こうかと思ったがこちらは全体の四分の一程度の内容なので、割愛したいと思う。
さて、続いての作品がゴールデンボーイである。これも映画化されたとあとがきに書かれていたので探してみたが、どうやら廃盤になっているようである。ショーシャンクの空にと違って救いようのない話なのである意味納得である。
十三歳の少年トッドは町で偶然ナチの戦犯を発見し、その老人の元を訪ねる。トッドの目的はその老人からリアルな収容所でのエピソードを聞く事だった。老人はトッドに求められるままに収容所で行った数多くの残虐な行為を語った。トッドが本で読んだ話を詳細に包み隠さず話した。
少年は成績優秀で両親からも愛され、何不自由なく暮らしていたが、この老人に関わったばっかりに悪夢にうなされ、勉強が手につかなくなってくる。
最初はトッドの言いなりになっていた老人だったが、いつの間にかどちらが主導権を握っているか分からなくなってくる。
前途有望だった少年が精神崩壊して、とうとう連続殺人犯にまでなってしまう救いのない話である。
どうやら映画の方はそこまで悲劇的な結末にはなっていないようだ。
しかしこの小説は閲覧注意である。覗いてはいけない深淵を覗いてしまった少年が、どんどんおかしくなっていく様、そしてそれまで大人しく潜伏していた老人も少年の要求に答えていくうちに当時の狂気を蘇らせていく感じがスティーブンキングならではのリアルな恐怖となって描かれている。
この作品はスタンドバイミーの一年後に発行されたようである。スタンドバイミーが恐怖の四季 秋冬編で、ゴールデンボーイが恐怖の四季 春夏編だそうだ。スタンドバイミーは全然恐怖って感じはしないが、それを言ったら刑務所のリタ・ヘイワース(ショーシャンクの空に)も恐怖では無いな。
先日、キングの新作らしき文庫本があったので購入しようと思ったが、文庫本で千八百円もしたので断念したって話はしたっけ? 覚えてないや。
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